とみさんの日記

物忘れが激しい世代の備忘録

リオ・デ・ジャネイロの治安の件

いやね、「外務省 海外安全ホームページ」あたりを読んでいると、リアル・北斗の拳な世界を連想させて、とても旅行になんて行く気にならなくなってくるわけですよ。ましてや、そんな地において、さらに警官がストやっているとか。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=259#header

他にも、空港から市街地に出る「フレスコン」というバス(日本だと空港からのリムジンバスに似ている)も、カージャックされて乗客丸ごと山の中に連れて行かれて強奪にあったとかいう記事もあり、そういう記事を新たに見つけるたびに、

うわぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー

と、とんでもないトコロに旅行をする事を決めた事を後悔するわけですよ。
地球の歩き方」を読んでも、腕時計はしていくなとか、なかなか恐ろしいところを暗示している記載がアチコチにあり、かなりビビります。

幸いにもブラジルに駐在経験のある友人がいるので、状況を相談してみたところ
「基本的に観光地なんだから、全くもって問題なしのパラダイスですよ。ただ、それでも一応、南米ブラジルなんで一般的な海外旅行レベルでの身辺に注意は必要。」
というわけで温度差がすごい。お前、ポルトガル語がしゃべれるからじゃないのとか、そういうレベル以上のギャップに戸惑うわけです。

結局のところ、自分の肌感覚ですが、カーニバル時期のリオは全く問題なし。深夜までリオ・ブランコ通りや、コパカバーナ海岸沿いなど、観光客が多いところは警官も多く、ぶらぶらビール飲みながら歩いていても、身の危険を感じたことは一度もありませんでした。
フレスコンも「バスジャックに合ったらしい」という話をしたら、笑われてしまいました。

また「麻薬密売の拠点」とされているファベーラについても、少なくとも南部のファベーラの幾つかに行きましたが、危険どころか下町っぽい非常にゆるやかな空気が漂っております。道すがらにおじさん・おばさんがたむろしておしゃべりしていたり、子供が遊んでいたりと、のどかなものです。「リオデジャネイロ南部最大のスラム街であるホシーニャ地区」にも行きましたが、活気ある下町といった風情です。

現地で聞いた話をまとめますと、
・カーニバル時期は観光客も多く、警備も厳重なため、そんなに治安は悪くない。ただ、今年もサンボドローモ(サンバカーニバル競技会の会場)の近くで銃撃戦があったらしいので、怪しげなところに近づかない方が良いのは言うまでも無い。
・ファベーラも、コパカバーナ、イパネマ海岸周辺の南部は3年ほど前から警官も常駐するようになり、治安は大幅に改善されている。ただし、北部のファベーラは未だに治安が良くないところも多いので、観光では立ち入らない方が良い。
・普段の時期のセントロ、サンタ・テレーズ周辺の夜間は人通りも少ないところもあり、上記の北部のファベーラの労働者も多数流入しているため、スポット間はタクシー移動が無難。

そこらを歩いていると、すぐさま拳銃強盗にあったり、手榴弾を投げつけられたりすることは、さすがにありません。一般的な海外旅行での普通の用心をしていれば、まず問題ないレベルです。(もちろん日本の治安レベルとは全然違いますよ。レストランの座席取りにかばんを置いておくとかは、止めた方が良いです。)