とみさんの日記

物忘れが激しい世代の備忘録

広告技術とプライバシーと

カレログの話題が落ち着かないまま、スマートフォンのアプリケーションがデバイス内のアプリの起動状況を記録していたり、ドコモのスマートフォンが端末固有のIDを垂れ流しスペックになっている事が議論になっていたりと、プライバシーをめぐる議論が噴出するなか、今週はad:tech tokyoが開催されるわけです。

広告を出稿する企業や、それを掲載する媒体社、それらを束ねる広告代理店にとっては、広告がそれを表示している人の興味をひきつけてナンボな世界でご商売されているわけで、いかに興味を持ってもらうかが最大の関心事であります。

どんな広告を見せれば心が動いてくれるのかは、ラブレターを出す時の心理にも似ています。相手がどんな事に興味を持っていて、何が好きで・・・という事を知った上で、相手がグッと来るであろう言葉を選びぬくわけですね。広告も同じで相手が好きでもなく、関心も無いものについては目に止まらないわけです。
ネット広告屋の収入は、相手の関心を奪って、広告をクリックしてもらって発生する事が多いため、いかにして相手の関心のありかを探ることが重要になってきます。

ただネットユーザーそれぞれが「自分はこんな事に興味がある」と宣言するような機会は少なく、データとしてはSNSのプロフィールか会員制サイトでのアンケート結果くらいしかないわけです。そうなると、相手を理解するためのデータとしては行動記録しかないのですね。逆に行動記録データからは本人の申告とは別に、実際の興味関心に基づく行動の結果としての記録ですから、本人が気付いていない趣向さえもプロファイリングすることができる潜在的な可能性を持っています。

今のネット広告業界の最大の関心事の一つは、これらの行動記録をどのように集めて、どのようにプロファイリングして、それを広告掲載にどのように反映させると、望む成果が極大化されるのかという点です。単独の会社で集められる情報には限りがありますので、それをシェアする動きもあります。

つまりネット広告の会社に取ってみれば、ネット上の行動を仔細に記録している事がビジネスのパフォーマンスに直結する構造があり、それが冒頭に書きました各種のプライバシー(の一部)を覗くかのような技術的な仕掛けを生み出すモチベーションになっているわけです。

データを集める具体的な技法に関しては、仕事柄、いろいろ知るところも多いので、ぼちぼち書いていこうかと思います。

結果的には100km圏内は避難くらいでも良かった

記者発表2011年8月25日東京電力福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の大気中での挙動に関するシミュレーションの結果について | 国立環境研究所

USが80km圏内に避難勧告を出し、横須賀基地などからも大勢の米国人に避難が見られたり、都内の外資系企業はいきなり関西に移動する一方で、わが国は20kmだ30kmだと、あまりの対応の違いに大変心配な状況におかれておったわけです。しかも安定ヨウ素剤も配布されずに。当時でも粒子拡散シミュレーションは行われていると思うんですけどね。
こうして各地の実測値などを元にして事後検証がなされているわけですが、これはこれで大事ですけど、災害時の即応体制について、もっと議論を深めて欲しいですね。

いろいろな波紋を呼びそうなiOS5の規制

サービス提供側からすると、個人認証には非常に便利なIDですが、機器ごとにしか変わらないので、個人のトラッキングが容易であるのは、かねてから個人情報保護の観点から指摘されていました。いろいろと認証周りで対応が必要なSP向けサイトが大量発生しそうな予感です。
Apple、iOS 5ではアプリのデバイス固有ID利用を禁止へ - スラッシュドット・ジャパン

福島は除染で信頼を取り戻すべき。

この人は以前にも、来年の農産物のヤバさをアピールしていたが、売り手・買い手の両方の立場を考慮した正論だと思います。
ふくしま新発売。笑わせるな|農家の婿のブログ

もはやギャグにしか聞こえない中国の賞賛

一方でデマ拡散への何らかの対抗措置が必要とされていることも示唆している。
インターネットの検閲を検討する英国を中国が賞賛 - スラッシュドット・ジャパン